メガネ業界のなかでもクリエイティブなセンスと表現力で独自の存在感をはなつMicedrawTokyo(マイスドロウトーキョー)。今回は営業担当、秋山さんからお話をお伺いしました!
目次
コンセプトは「Witty eyewear stay cool 」機知に富んだアイウェアは平静を保つ
2004年 フルハンドメイドメガネブランド「sios(サイオス)」立ち上げ。国内外より多くのファンを獲得
2008年 日常使用可能なメガネを求める声に応え「ⅯicedrawTokyo(マイズドロウトーキョー)」 を立ち上げ
ーまず、MicedrawTokyoのロゴには「ネズミ」が描かれているのですが、由来を教えてください。
MiceはMouse(ネズミ)の複数形です。そしてdrawはdrawingの「描く」から来ています。つまり「ネズミが描く」という事ですね。
2008年に創業した年は干支の最初のスタートでもあるネズミ年だったので、ブランドのスタートと干支の最初のスタートのネズミをかけたのがブランドネームの由来です。
MicedrawTokyoは、フルオーダーメガネブランド『sios(サイオス)』のデザイナーが量産型のメガネをつくるため、2008年に立ち上げたブランドです。当初は、デザイナー2人で運営していたのですが、「IOFT」という大規模な展示会に出店するにあたり、デザインと営業の両方の経験を持つ私が仲間入りしました。
ーレディースが強いブランドイメージですが、レディースメガネブランドとしてデザインで意識していることはあるのですか?
創立当初は正直、レディースというのはあまり意識していませんでした。女性からアセテート(プラスチック)の綺麗な柄の生地を使用したフレームのニーズが少しずつ増えてきたのがキッカケでレディースを意識しました。
いまのプラスチックフレームはアセテートという素材がメインで使われています。アセテートはメガネくらいにしか使われていない特殊な素材で、独特の質感とさまざまな柄の生地が豊富で、磨くと美しいツヤが出ます。その質感をうまく引き出せるようなデザインを考えています。
—MicedrawTokyoは、どのような流れでデザインを進めていくのですか?
まずはデザイナーがラフスケッチを相当量描きます。その中からイメージが浮かんだものを図面にしていきます。
デザイナーはメガネ職人のもとで修業を経て独立し、フルオーダーのメガネもハンドメイドで作っています。彼の手書き図面は非常になめらかで存在感があり、感動を覚えます。
—ブランド内の秋山さんの役割としてデザイナーに求めることはありますか?
私が営業の際に、デザインの下調べやお店でのお客様の反応をうかがうことが多いのですが、主に、女性ユーザーにフィットするサイズ感の打ち合わせが多いです。デザインが良くても、サイズがしっかりフィットしないと、レンズの厚みや仕上がりなども含めメガネとしての完成度は低くなりますよね。
それ以外のデザインについて私が口出しすることはほとんどありません。デザイナーの感性や直感におまかせしています。
—MicedrawTokyoでは、どういった点に重きを置いてデザインをされているのですか?
女性メガネをファッションアイテムとして使う方も多いと思うのですが、MicedrawTokyoのメガネは普段使いの度付メガネとしての使用を想定してデザインをしています。
アイウェアファッションとしてデザイン性を高めつつ、掛けやすさや快適さなどの機能的な部分のバランスをとりながら、シンプルな表現を心掛けていきたいと考えています
少し離れてみた時に、メガネの細かい装飾などは見えないものなので、パッと見で「好印象、素敵!」となるようなデザインを考えています。
装飾的なデザインや、機能に偏った重厚なデザインをあえて省いていて、より引いた目線で見てデザインをしている感じですね。また、できるだけ高品質なものをつくりたい思っています!
ー思いを形にするために気をつけていることはありますか?
いくらデザインの完成度が高くても、それをうまく表現して形にしてくれる工場がなければメガネは出来ません。信頼できる工場の協力が不可欠です。今回の新作も『プロフェッショナル』として完成度の高いメガネフレームをつくりたいという思いから、国内でも屈指の技術力を持つ工場で作って頂きました。
お客様目線は保ちつつ、プライベートブランドとして自分たちが納得できるものを常に作りたいと考えています。
ートレンドなどの市場のニーズは意識しますか?
もちろんトレンドも意識していますが、トレンド以外の「らしさ」を追求していくことでブランドのオリジナリティを保ちたい、日本のユーザーの期待に応えたいという思いがあります。
MicedrawTokyoでも、現在少数ですがアジア圏や欧米に展開していて、今後は広げていきたいとも考えていますが、海外ではトレンドで勝負する姿勢が強いんです。
しかし、日本では「トレンド=オシャレ」ととらえる向きが海外より少ない傾向にあるとみています。
日本のユーザーは「トレンドを追いかけすぎない」「自分らしく」を大切にする人が多く存在しています。今後もそういった個性や自分の感覚を大切にするユーザーに向けたモノづくりを行っていきたいと考えています。
秋山さんは優しくおおらかな人柄が全体ににじみ出ていてインタビュー中もとても楽しかったです。
使う人のことを考えぬいて作られたMicedrawTokyoの新作は、春らしく美しく、見ているだけで幸せな気持ちになれます。シンプルに印象アップを狙う女性はMicedrawTokyo(マイスドロートーキョー)を要チェックです!
優しい瞳がとっても印象的な秋山さんでした!