夏に向けてどんどん気になってくる「紫外線」。
前回はその【基礎知識】について学び、お肌だけでなく目にもさまざまな影響を及ぼすことがわかりました!
ではそんな紫外線から、わたしたちはどうやってお肌や目を守っていけば良いのでしょうか?
今回は気になる「紫外線の対策方法」を勉強していきましょう!
「紫外線対策は夏になったらやれば大丈夫」
…そんなふうに考えている人、多いのではないでしょうか?
すでに5月あたりから紫外線は少しずつ強くなってくるため、夏になってからではちょっと遅いのです…。紫外線対策は、春先あたりから始めていきましょう!
また、5~8月にかけての紫外線量はとても多いため、注意が必要です。なんと1年間で浴びる紫外線量の約8割をこの時期に浴びてしまうほどなのだとか。特に、身体への影響を引き起こしやすい光「UVB」は、夏のピーク時には冬の約5倍もの量が降り注ぎます。
では、夏が終わったら紫外線対策が必要ないのかといえば、それは違います。たしかに冬になると紫外線の量は少なくなりますが、紫外線は一年を通して常に降り注いでいるのです。
たとえば、紫外線の約9割を占める光「UVA」は季節や天候にあまり左右されないため、一年を通して光量にあまり変化はありません。身体への影響は少ないものの、長期的に浴び続けるとシミやしわの原因になってしまいます。
「UVB」も季節によって紫外線量は変動しますが、降り注いでいるため、紫外線対策は一年を通して行っていくことをおすすめします。
紫外線からお肌を守るためには、紫外線を浴びないことがもっとも重要。外出するときには必ず日焼け止めを塗り、UVカット加工の施された帽子や長袖の洋服を着用するなど、なるべく紫外線に当たらないよう気を付けましょう。
日焼け止めに表示されている「SPF」や「PA」という言葉、何のことかきちんと理解して買っていますか?
「SPF」は、「UVB」を防ぐ指数。効果が1〜50+の数値で表され、数値が高いほど紫外線防止効果も高くなります。また、「PA」は「UVA」を防ぐ指数。こちらは+の数で表され、数が多いほどUVAを防いでくれます。
日本国内で販売されているもっとも高い数値が、SPF50+・PA++++のもの。しかし指数が高くなるほど、お肌への負担は大きくなってしまいます。屋外でのレジャーには数値の高い日焼け止めを、デイリー使いとしては数値の低いものを選ぶなど、用途や目的に合わせて使い分けてみてください。
また、汗などで流れやすい日焼け止めクリームは、こまめに塗り直すことがもっとも重要です。だいたい2時間おきにきちんと塗り直しておきましょう。
目にはもともと紫外線から守る働きが備わっていますが、長時間紫外線を浴びる場合や外出時には、しっかりとした対策が必要。顔に直射日光が当たらないように帽子を被るだけでも対策はできますが、サングラスを掛けることで、9割程度防ぐことができるといわれています。
サングラスはレンズの色が濃いもののほうが、紫外線をカットしてくれると思いがちですが、実は関係ありません。必ずUVカット加工が施されているサングラスを選びましょう。
そのサングラスがどの程度紫外線を防いでくれるのかは、「紫外線透過率」の表示を確認してください。「紫外線透過率1%以下」など、数字の低いサングラスほど紫外線をしっかりと防いでくれます。
また、サングラスと顔の間にできた隙間から、紫外線が入り込んでしまうことも。自分の顔の形に合っているかどうかも重要なポイントです。
今回は、紫外線の対策方法を学んでいきました!
日常的にきちんと紫外線対策を行っていくことで、お肌も目も健やかに保つことができますよ。さあ、あなたも今から紫外線対策を始めてみませんか?